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ミニバラのハダニに気づくのが遅れたベランダ栽培の失敗談 葉水だけで耐えようとして限界を感じた話

2026-01-27

六月中旬、梅雨の合間で蒸し暑い日が続いていた。ベランダに並べているミニバラは軒下で雨を避けていたけれど、風が止まる時間が長く、空気がよどんでいた。朝水やりをすると葉の裏がざらっとしていて、よく見ると細かい白い点。最初は埃だと思っていたが、数日後には葉が黄色くなり始めた。ハダニだと気づいたのは、葉の縁に細い糸が張り始めてからだった。慌ててシャワーで葉裏を洗い流し、霧吹きで葉水を繰り返したが、夕方にはまた乾いてカサつく感じが戻る。水をかけるたび、土の匂いと蒸れた葉の青臭さが混じって、嫌な予感だけが強くなっていった。

正直、その時は「水をかけていれば何とかなる」と思い込んでいた。薬剤を使うのが少し怖くて、できるだけ自然に対処したかった。葉水をすると一瞬ハダニの動きが止まるのが見えて、それで安心してしまった。これで大丈夫だ、と自分に言い聞かせていた。

でも気持ちはずっと落ち着かなかった。朝ベランダに出るたび、葉の色を確認するのが怖かったし、新芽にまた白い点を見つけた時は胸がぎゅっとなった。何度も「昨日はちゃんと洗ったのに」と思って、うまくいかない自分にイライラした。葉を触ると乾いた感触で、元気だった頃のしっとり感がなくなっているのが悲しかった。

今思えば、ハダニが出てから動いたのが遅かったのだと思う。軒下で風通しが悪いこと、鉢が小さくて乾きやすいこと、暑さが本格化する前兆が揃っていたのに、深く考えなかった。ハダニは乾燥を好むと聞いていたのに、「まだ大丈夫」と思い込んでしまったのが一番の原因だった。

後から振り返ると、最初に葉の質感がおかしいと感じた時点で、別の手段を考えるべきだった。葉水だけに頼らず、他の対処を頭に入れておくだけでも気持ちが違ったと思う。結果的に回復はしたけれど、あの不安な数週間は、もう二度と味わいたくない経験だった。



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