タイサンボクを住宅地で育てたら高木化して伐採を考えた失敗談
剪定中にハシゴの上で足元がぐらついた瞬間、心臓が跳ね上がった。7m近くまで育ったタイサンボクを、隣家に枝がかからないように必死で切り詰めていた。チェーンソーを肩より上に持ち上げるなんて本当はやりたくなかったけど、そうしないと届かない高さだった。甘い香りが漂うたびに癒されるはずなのに、今は恐怖の方が勝っている。落ちたら終わりだと何度も思った。
そもそも、庭に植えた場所が悪かった。住宅密集地で、塀のすぐ横。最初は小さな苗だったから大丈夫だと思っていた。でも日当たりも風通しも良くて、あっという間に成長してしまった。冬にばっさり切っても、ひと夏でまたニョキニョキ。こんなに勢いがある木だとは思わなかった。管理しきれなくなる前に、いっそ伐採した方がいいのかもしれないと本気で悩んでいる。
どうしてここまで大きくしてしまったのか、今なら分かる。香りが好きで、花を毎年見たくて、切るのが惜しかった。少しでも高さを抑えようとすると、翌年にはさらに強いシュートが出てきた。切れば切るほど暴れる感じだった。あの時、早めに業者に相談していればよかったのに、自分でなんとかしようとして危険な作業を続けてしまった。
振り返ると、無理に高所でチェーンソーを使ったのが一番の反省点だ。脚立を幹に引っ掛けるなんて、今考えると怖すぎる。低めに仕立てる方法もあったのに、成長の速さに焦って判断を誤った。香りを楽しみたいだけなのに、こんなに命懸けになるとは思わなかった。安全に管理できないなら、撤去という選択もありだったと痛感している。
結論としては、タイサンボクは香りは最高だけど、住宅地の庭で育てるのは自分には無理だった。好きな木なのに、危険と隣り合わせで世話をする毎日に疲れた。いつか事故を起こす前に、どうするか決めなきゃと思っている。
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