不織布を掛けた白菜がカラカラに乾いた話|防寒のつもりが失敗だった家庭菜園の冬
正直に言うと、今でもあの畝を見ると少し胸がざわっとする。結論から言えば、不織布を掛けたことで安心して水やりを減らしすぎ、白菜の根元が思った以上に乾いてしまった。虫対策も霜よけもできている気がして、完全に気が緩んでいた。葉は元気そうに見えたのに、触ると土が軽くて、指先に粉っぽい感触が残った。あの違和感にもっと早く気づくべきだったと思う。
失敗が起きたのは12月上旬、内陸寄りの住宅地の畑だった。夜は霜が降りる日が続き、白菜の上にダイソーで買った不織布をベタ掛けした。マルチは敷いていなかった。防寒と虫よけのつもりで、風さえ防げば大丈夫だろうと考えて、水やりは週1回に減らした。ある朝、不織布をめくると、表土がひび割れるほど乾いていて、白菜の芯もどこか軽い感じがした。
なぜこんな失敗をしたのか振り返ると、不織布=保湿という思い込みが大きかった。当時は「雨も通すし、覆っているから乾かないだろう」と信じ切っていた。風が吹く日が多かったことや、日中の乾いた冷たい空気のことを全然考えていなかった。土の色も見ずに、布を掛けている安心感だけで判断していたのが原因だったと思う。
今なら、対処というより考え方を見直す。覆っていても土は見る、触る。軽かったら水をやる。それだけの話だった。不織布の性能がどうこうより、自分の畑の条件を見るべきだった。マルチを敷いていないこと、風が強い日が続いていたこと、その場の状況を無視していた。
全然関係ない話だけど、その帰りにダイソーへ寄って別の不織布を手に取った。100円なのに意外と丈夫で、なんだかそれが妙に切なかった。安い道具でも、使う人間次第なんだなと、レジ待ちの列でぼんやり考えていた。
あのときは悔しかったし、白菜に申し訳なかった。虫に食われるより、自分の判断で弱らせた感じがして後悔が強かった。ちゃんと見ていれば防げた失敗だったと思うと、余計にだ。