11月に播いた縮みほうれん草が発芽しない…温度を甘く見た家庭菜園の失敗談
正直、こんなに芽が出ないとは思っていなかった。11月6日に縮みほうれん草の種を20粒ほどまいたのに、発芽したのは3、4本だけ。朝の空気はひんやりして、土に触れると冷たく湿っている感じがしていたけど、「まあ大丈夫だろう」と軽く考えていた。種まき直後はワクワクして毎日プランターをのぞき込んでいたのに、数日経っても土は沈黙したままで、不安ばかりが膨らんでいった。
振り返ると、失敗が起きた状況はかなり雑だった。種をまいた後、鎮圧も適当で、土の表面はふかふかのまま。夜は冷え込むのに、特に保温もせずベランダに放置していた。昼間は日が当たるものの、夕方になると一気に冷え、霜が降りそうな日もあった。土のpHも気になりつつ、有機石灰を後から少し振っただけで、ちゃんと混ぜ込んでもいなかった。
なぜこんな失敗をしやすかったのかというと、「ほうれん草は簡単」という言葉を信じ過ぎていたからだと思う。小松菜が適当に育った経験があって、同じ感覚でいけると思い込んでいた。発芽温度や土の締め方なんて細かいことは、正直その時は面倒だったし、気づこうともしなかった。動画で見た手順も、自分なりに都合よく省略していた。
今になって思うのは、発芽までだけでも環境を整えるべきだったということだ。室内の少し暖かい場所で芽出ししてから植えるとか、種まき後にしっかり鎮圧するとか、やれることはあったはずだ。当時は「失敗したら苗を買えばいい」と逃げ道を用意していたのもよくなかった。
芽が出ない土を眺めている時間は、正直つらかった。自分の雑さを突きつけられているようで、寒い風に当たりながらため息ばかりついていた。あの時ちゃんと向き合っていれば、結果は違ったかもしれないと思うと、今でも少し悔しい。