落ち葉をそのまますき込んだらコガネムシ大量発生…良かれと思った土作りの落とし穴
秋に集めた落ち葉を見て、「これを土に混ぜれば良い肥料になる」と思ったのが始まりだった。手で触るとカサカサして、土に混ぜるとふわっと軽くなる感触が心地よかった。でも春に掘り返した瞬間、白くうごめくコガネムシの幼虫が次々と出てきて、背中がぞわっとした。
失敗した状況は、未分解の有機物を大量に入れたことだ。落ち葉に加えて、野菜くずや米ぬかも一緒に埋めていた。分解が進めば土になるだろうと楽観して、深く考えずに混ぜ込んでしまった。冬の冷たい土の匂いと、湿った有機物の匂いが混ざった状態を、そのまま放置していた。
なぜ気づけなかったのかというと、「自然=良い」という思い込みがあったからだと思う。分解には時間がかかることや、虫を呼び寄せる可能性について、頭では分かっていたはずなのに、自分の畑では起きないと勝手に思っていた。
今振り返ると、落ち葉は腐葉土としてしっかり分解させてから使うべきだった。あるいは量を減らす、時期をずらすなど、選択肢はいくつもあった。フカフカの土に喜んでいた裏で、虫にとって快適な環境を整えてしまっていたのだと思う。
幼虫を一匹ずつ取り除く作業は、正直かなりつらかった。指に伝わる柔らかさと、土の冷たさが忘れられない。良かれと思った行動が裏目に出た悔しさと、不安がしばらく消えなかった。