猛暑でクリスマスローズの根がドロドロに溶けた失敗談 鉢植えを日陰に移す判断が遅れた夏
2026-02-02
「もう大丈夫だろ」と思っていた。結果的にそれが一番の油断だった。夏の終わり、鉢を見た瞬間に胸がざわっとした。葉の色がおかしい。触るとぬるっとして、土から嫌な匂いが立ち上っていた。ああ、やってしまったんだと思った。今さら遅いと分かりつつも、独り言みたいに「まだ生きてるよな…」と呟いていた。
その年は異常な暑さだった。7月からほとんど雨が降らず、連日35度近い日が続いていた。鉢植えのクリスマスローズはベランダの半日陰に置いていて、午前中だけ光が入る環境だった。例年なら問題なかった場所だ。でもその年は違った。風もなく、コンクリートの照り返しが強くて、鉢の中はずっと蒸れていたと思う。日陰に移そうと思ったのは8月に入ってからで、完全に遅かった。
掘り返したときの感触が忘れられない。根が形を保っていなくて、指で触ると崩れる。「嘘だろ…」って声が出た。30鉢以上育ててきて、その中の何株も同じ状態だった。暑さのせいだと分かっていても、守れなかった自分が悔しかった。もっと早く動いていれば、と何度も思った。夜になっても頭の中がモヤモヤして、寝付けなかった。
振り返ると、過去の成功体験に縛られていたんだと思う。「去年はこれで平気だった」「クリスマスローズは丈夫」という思い込みが強かった。年々気温が上がっていることは分かっていたのに、実感として受け止めていなかった。鉢の中の温度や湿度なんて、見えないから後回しにしてしまったんだ。
今思えば、日差しよりも鉢内の蒸れを警戒すべきだった。置き場所を変える勇気、水やりを控える判断、鉢数を減らす選択。どれもその時は考えたけど、決断できなかった。「様子を見る」が積み重なって、取り返しがつかなくなった。あの夏は、完全に判断を誤っていたんだと思う。
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