園芸の失敗談データベース
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綾リッチの芽出し中に白い芽を折ってしまったときの後悔と不安

2026-01-20

10月の最終週、急に最低気温が10℃を下回る予報になった頃だった。去年掘り上げた綾リッチの小さな球根を、湿らせたバーミキュライトで吸水させていた。数日経っても変化がなく、心配になってそっと掘り返してみたら、2ミリほどの白い芽がひとつだけ出ていた。安心した瞬間、指が当たってしまい、その芽がポキッと折れた。根元から完全に取れてしまった感触があった。あのときの、あっ、という声とともに走った絶望感は忘れられない。冷たい空気の中、球根だけが手のひらに残っていた。

本当に、心臓が縮むような気持ちだった。せっかく生きて芽を出してくれたのに、自分のせいで終わらせてしまったのではないかと思った。もうこの球根はダメなんじゃないか、今年は咲かないんじゃないか、と頭の中で最悪の結果ばかりがぐるぐる回った。いらないことをしなければよかった、と何度も思った。園芸なのに、こんなに自分を責めるとは思わなかった。

なぜそんなことになったかというと、早く結果を見たくて焦っていたからだ。芽が出るまで待てない性格で、毎日のように容器を開けて様子を確認していた。綾リッチはラックスより成長が遅いと聞いていたのに、同じ感覚で扱ってしまった。芽はとても繊細だったのに、土の中で守られている状態を壊してしまったのだと思う。あの時の私は、期待と不安で手元が雑になっていた。

結局、その球根はそのままポットに戻して放置した。すると、しばらくして別の場所から新しい芽が出てきた。完全に終わったわけではなかったようだ。球根は意外と強い。でも、芽を見つけたら触らず、信じて待つべきだった。発芽までは、いじらない勇気が必要だった。

あの体験以降、少しだけ慎重になれた気がする。失敗しても、すぐに諦めずに様子を見ることが大切だと身にしみた。ラナンキュラスは本当に奥が深い。来年もまたチャレンジするつもりだ。失敗ばかりでも、やっぱり咲いてほしい。それが本音だ。



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