桃苗を切れずに1年放置して樹形が崩れた話|花芽に未練があって剪定できなかった失敗
2026-01-27
去年2月、買ったばかりの桃苗をそのまま育て始めた。主幹は細く、枝も少なかったが、春には花が咲いた。小さな実もついた。その姿が嬉しくて、切るなんてとてもできなかった。花芽を見ると「せっかくここまで来たのに」と思ってしまい、剪定鋏を持つ手が止まった。
1年経った冬、植え替えで根を確認したら、ほとんど増えていなかった。地上部だけがアンバランスに伸び、上だけビューンと伸びた変な樹形。写真を撮って改めて見ると、思わず笑ってしまうほどだった。それでも「今切ったら全部無駄になる」と、まだ迷っていた。
その迷いが一番つらかった。切らない選択をしているのに、納得できていない。花芽を見るたびに嬉しさと後悔が同時に湧いてきて、気持ちが落ち着かなかった。結果的に、何もしないことで時間だけが過ぎていった。
今思えば、苗を買った時点で根が少ないことをもっと重く受け止めるべきだった。根量に対して枝を残しすぎたことで、バランスが崩れた。頭では理解していても、「切る=失敗」という感情が邪魔をして、判断できなかった。
次に同じ状況なら、花や実よりも最初の形づくりを優先すると思う。短く切るのは怖いけど、その怖さを理由に放置した結果が、あの樹形だった。そう考えると、あの時切らなかった選択こそが失敗だったんだと、今は思えている。
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