クチナシを4月に植えたら葉が黄緑から一気に黄色に変わった話 枯れるのかと毎日不安になった春の失敗体験
4月の中旬、園芸店で香りに惹かれて買ったクチナシの苗を、そのまま鉢に植え替えた。東京で、昼は暖かいけど朝晩はまだ少し冷える時期だった。植えた直後は葉も多く、青々としていて「いい買い物したな」と思っていたのに、数週間たったころから下の方の葉が黄緑色になり、気づいたらはっきり黄色に変わっていった。触ると葉はまだ張りがあって、カサカサでもない。なのに色だけが悪くて、鉢の前に立つたび胸がざわざわした。
植え替えたばかりだし、水は土の表面が乾いたら与えていた。肥料も元肥を入れていたから不足はないはず、と自分に言い聞かせた。それでも毎朝ベランダに出るたび「昨日より黄色くない?」と葉を一枚一枚見てしまう。新芽は出ているのに、古い葉だけがどんどん黄色くなる。そのアンバランスさが怖かった。「これ、根がやられてるんじゃ…」「もうダメなのかも」って、何度も独り言を言った。
正直かなり不安だった。「せっかく香りを楽しみたくて買ったのに」「私、何か致命的なことした?」と後悔ばかり浮かぶ。ネットを見ると原因が山ほど書いてあって、どれも当てはまりそうで余計に混乱した。水が多い?少ない?土のpH?日照?頭の中がぐちゃぐちゃで、葉の黄色が進むたび心臓がきゅっとなった。
今思えば、植えたばかりで環境に慣れようとしている時期だったのに、私は「異変=失敗」と決めつけていた。クチナシは環境変化に敏感で、順応の過程で下葉が黄色くなることがあると後から知った。新芽が出ている事実を、当時はちゃんと見れていなかったんだと思う。
振り返ると、あのとき一番見直すべきだったのは自分の焦りだった。全部を一度に正常に保とうとして、変化を許せなかった。今なら「今は慣れ途中だ」と割り切って、もう少し静かに見守れた気がする。葉の色ばかり見ず、株全体の動きを見るべきだったと、少し反省している。
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