パキラが徒長して幹がボールペン並みに細くなった…室内管理でやってしまった切り戻し判断ミスの話
正直に言うと、もう詰んだと思っていた。ひょろひょろに徒長したパキラが2本、どちらも90センチ近くまで伸びて、幹はボールペンくらいの細さ。下葉は全部落ちて、上の方に申し訳程度に葉がついているだけだった。「このまま成長期に入ったら、根張り弱くて倒れるよな…」と毎日眺めながら独り言を言っていた。ぶった切るしかない気がする。でも切ったら終わりな気もして、決断できなかった。
このパキラは冬の間ずっと室内管理だった。置き場所は明るいつもりの部屋の奥。直射日光は当たらず、昼間にカーテン越しの光が少し入る程度だった。気温はだいたい18〜22℃くらい。水は控えめにしていたし、寒さ対策はできていると思っていた。でも春が近づくにつれて、幹の細さがやけに気になってきた。触ると頼りなくて、土の表面もぐらつく感じがして、「これ、風で倒れるやつだ…」と不安が増していった。
当時の気持ちは、焦りと後悔がごちゃごちゃだった。「なんでこんなになるまで放置したんだろ」「室内なら安心だと思ってたのに」。葉が落ちた幹を見るたびに胸がザワザワして、「切ったら失敗、切らなくても失敗じゃない?」と頭の中で同じ問答を何度も繰り返していた。ハサミを持っては戻し、また眺めてはため息。ちょっと土が乾くだけで心臓がドキッとした。
今振り返ると、徒長しやすい条件が全部そろっていたんだと思う。明るさは足りないのに、気温だけはそこそこ高い。水も生かさず殺さずで、成長スイッチが中途半端に入り続けていた。当時は「冬だから伸びないはず」という思い込みが強くて、幹の細さを異常として認識できなかった。見慣れてしまうって怖い。「まあ春になればどうにかなるか」と自分をごまかしていたんだ。
見直すべきだったのは、早い段階で環境を変える勇気だったと思う。切るか切らないかの前に、光の量や置き場所をちゃんと疑えばよかった。徒長した姿を見てから考えるんじゃ遅かったんだな、と今は思う。「切る=失敗」じゃなくて、「放置し続ける」のも立派な失敗だった。あの時の自分に言うなら、「悩んでる時間が一番パキラを弱らせてるぞ」だ。
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