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冬に全落葉したパキラが春に芽吹かなかった年|毎年復活していたのに枯れたかもしれない体験談

2026-01-31

「今年も春になれば芽が出るはず」と思っていた。でも、その年は違った。枝だけになったパキラを前に、毎日じっと見つめていた。結論はまだ出せていないけれど、あの沈黙の時間は今でも重たい。

冬の終わり、室内管理していたパキラの葉が次々と落ちた。例年も冬は葉を落とすタイプで、春には新芽が揃って出ていた。室温は低め、窓際で夜は冷える環境だったが、今までは問題なかった。その年も同じように葉が落ち、枝が茶色くなった。「まあ、いつものこと」と思って水やりも最小限にしていた。

春になっても、芽が動かない。4月、5月と過ぎても沈黙したまま。「さすがにおかしい」と思い始めた頃には、触った枝の感触も乾いた感じに変わっていた。「過保護にしなかったから?」「逆に放置しすぎた?」と頭の中で同じ問いを何度も繰り返した。かわいそうなことをした、という気持ちが一番強かった。

今考えると、毎年同じ対応で大丈夫だと思い込んでいたのが危なかった。個体の体力や、その年の環境差を考えていなかった。冬前の管理や、葉が落ちた後の判断を「去年と同じ」で済ませてしまったのは、完全に思考停止だった。

もし戻れるなら、早めに切り戻して中の状態を確認していたと思う。怖くて触れなかったけれど、何もしないことが優しさではなかった。春を待つ時間は希望でもあったけれど、同時に判断を先延ばしにした時間でもあった。あの年のパキラは、今も心に引っかかっている。



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