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梅雨に水を控えたつもりが逆効果だった…パキラが根腐れしかけた初心者の失敗体験

2026-01-31

六月下旬、関東の梅雨まっただ中。室内で育てていた実生のパキラは、見た目だけは元気そうだった。葉は青く、ピンと張っていて「まだ大丈夫そうだな」と思っていた。湿度は高く、外は毎日のように雨。土の表面は乾きにくく、触るとひんやりしていたけど、初心者なりに「水やりは控えめにしてるから平気」と自分に言い聞かせていた。

もともと根が少ない個体だった。植え替えたとき、思った以上に根が少なくて少し不安だったのに、「そのうち生えるだろ」と深く考えなかった。梅雨に入ってからも、乾いた気がすると少量ずつ水を足していた。完全に乾かすのが怖くて、常に少し湿っている状態を保とうとしていたのが今思うとまずかった。

ある朝、葉に触れたときの感触がいつもと違った。「あれ…なんか柔らかい?」胸がざわっとした。鉢を持ち上げると、軽くない。嫌な予感がして土を少し掘ると、土の匂いが重く、根元が黒ずんでいた。「やってしまった…」と頭の中が真っ白になった。元気そうに見えていただけで、内部は耐えていただけだったんだと、そのとき初めて実感した。

なぜ気づけなかったのか。見た目だけで判断していたことと、梅雨の湿度を甘く見ていたのが大きい。根が少ないと土が乾きにくい、という当たり前のことを、知識としてではなく実感として理解していなかった。葉がある=元気、という短絡的な思い込みもあった。

後から振り返ると、梅雨の時期こそ「何もしない勇気」が必要だった気がする。水をあげるか迷ったとき、その不安に負けて中途半端に水を足してしまったのが一番の失敗だった。土の乾き方、鉢の重さ、匂い。ちゃんと感じ取ろうとしていれば、違和感にはもっと早く気づけたはずだった。



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