アジサイに鶏糞を夏に与えてしまった失敗談|排水性が良すぎる鉢でやって後悔した話
2026-02-02
「これで元気になるはずだ」と思い込んでいた。結論めいた独り言を先に言えば、あのときの私は焦っていたんだと思う。葉の色が薄く、明らかに肥料切れっぽく見えて、排水性が良すぎる土のせいで水もすぐ抜ける。そこで頭に浮かんだのが鶏糞だった。「クソどケチだから安いのでいいだろ」なんて軽い気持ちだった。今思えば、季節も状況も見ていなかった。
時期は7月下旬。連日35度を超える猛暑で、朝から鉢の表面は触るとじんわり熱を持っていた。鉢植えのハイドランジアで、風通しはあるが日差しは強い場所。水やりをしても昼には乾く。そこで、排水性を補うつもりで鶏糞をほんの少し混ぜた。匂いも出ない量だし大丈夫だろう、と。実際はその後、数日で葉がだらっと垂れ、株元から妙な蒸れた匂いがした。
「なんで良かれと思ったことが裏目に出るんだよ」と何度も鉢を覗き込んだ。水をやりすぎたのか、足りないのか、判断が揺れ続ける。肥料を入れた直後から元気がなくなる植物を見るのは、正直かなり堪えた。「鶏糞って寒肥じゃなかった?」と後から言われて、胸がギュッとなった。自分でも薄々分かっていたのに無視した後悔が強かった。
振り返ると、原因は単純だったのかもしれない。猛暑の中で根が弱っている状態なのに、分解熱の出るものを入れた。しかも鉢植えという逃げ場のない環境だ。排水性が良い=安全、という短絡的な考えもあった。当時は「今すぐ効く何か」を求めすぎて、季節という前提を完全に忘れていた。
もしあの時に戻れるなら、「何もしない」という選択もあったと思う。水と日差しの調整だけで様子を見る勇気がなかった。肥料はあとでいくらでも足せる。夏は耐える時間だったんだ、と今なら思う。植物は強いけど、無理はさせなくてよかった。それだけの話だった。
アジサイの記事をまとめて見る
タグ