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ラベンダーを素焼き鉢にしたら真夏に枯れかけた話|ベランダ栽培で乾燥しすぎた失敗体験

2026-02-04

ベランダで鉢植えのラベンダーを育てていたのは、5月の終わりから6月に入る頃だった。直射日光がよく当たり、風通しも悪くない場所だと思っていた。過湿が怖かったので、プラ鉢から素焼き鉢に植え替え、水はけの良い配合土を使った。朝に水やりをしても昼過ぎには鉢の表面がカラカラで、手をかざすと鉢自体が熱を持っているのが分かった。土の匂いも乾いた砂みたいで、「乾燥には強いはずだし大丈夫だろ」と思い込んでいた。

もともとは前年の夏に蒸れて枯らしかけた経験があり、その反省から素焼き鉢を選んだ。ベランダ栽培なら通気性が命だと思い、水は控えめにしていた。ところが5月後半、花芽が上がり始めた頃から、葉が昼間にぐったり垂れるようになった。夕方に水を足すと一時的に回復するが、翌日また同じ状態になる。二重鉢なんて発想もなく、「水やりが多すぎるのか、少なすぎるのか分からない…」と毎日悩んでいた。

正直かなり不安だった。「また今年もダメなのか」「ラベンダー向いてないのかな」と独り言が増えた。朝ベランダに出て、しおれた葉を見るたびに胸が重くなった。触ると葉が少し硬く、香りも弱くなっている気がして、「これ、もう回復しないかも…」と後悔が頭を占めた。素焼き鉢にしたのは正解だと信じていた分、判断を疑えなかった。

今振り返ると、過湿だけを恐れて乾燥しすぎるリスクを見落としていた。当時はラベンダー=乾燥に強いというイメージだけで動いていた。実際には、真夏のベランダで素焼き鉢は水分が抜けすぎ、根が追いつかなくなる。花期で水をよく吸う時期だったことにも気づけなかった。鉢の温度や風の影響を軽く考えていたのも原因だったと思う。

後から知ったのは、二重鉢や鉢の遮熱という選択肢だった。素焼き鉢が悪いわけではなく、環境との組み合わせが問題だったんだと今なら分かる。乾燥か過湿かの二択で考えず、「今の環境で根がどう感じているか」を見るべきだった。あの時、鉢を触って異常な熱に気づいていたのに、見直さなかったのが一番の反省だ。



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