ピーマンは簡単と聞いて植えたのに実が膨らまない…初心者が気づけなかった落とし穴
正直に言うと、ピーマンは誰でも簡単にできる野菜だと思い込んでいた。ネットでも周りでも「放っておいても採れる」「初心者向け」と言われ続けていたし、自分もその言葉を疑わなかった。苗を植えた日の土の感触は少し固かったけど、まあ大丈夫だろうと深く考えずにスコップを戻した。夏の日差しは強く、葉は元気そうに見えていたから、それだけで安心してしまっていた。
実際に育ててみると、確かに数は採れる。ただ、いざ収穫してみると、どれも小さくて歪んでいて、スーパーで見るような膨らみ方をしない。包丁を入れると肉が固く、切った瞬間に青臭い匂いが強く立ち上った。楽しみにしていた肉詰め用には到底ならず、結局細かく刻むしかなかった。毎日水はやっているつもりだったし、肥料も適当に撒いていたのに、なぜこうなるのか分からずモヤモヤしていた。
振り返ると、当時は「ピーマンは簡単」という言葉に甘えて、土や根のことをほとんど考えていなかった。プランターも浅く、市販の土をそのまま使い、耕しも浅かった。根がどう張っているかなんて想像もしなかったし、葉が緑なら問題ないと思い込んでいた。水や肥料の量も、足りているかどうかを判断する基準が自分の中になかった。
後から思えば、実が膨らまないのは突然起きたトラブルじゃなく、最初から積み重なっていた結果だったんだと思う。土の固さ、根域の狭さ、水と肥料の迷い。その一つ一つを見直す視点が欠けていた。もっと触って、掘って、確かめるべきだった。
「簡単なはずなのにできない」という気持ちは、想像以上に心に残った。自分だけが下手なんじゃないかと感じて、収穫するたびに少し恥ずかしくなった。ピーマンを見るたび、悔しさと期待外れの感情が混じって、ため息が出た。簡単だと言われる野菜ほど、失敗したときの落胆は大きい。
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