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ラナンキュラスラックスの球根が夏越し中に消えた…コガネムシ幼虫被害を疑った体験

2026-01-19

9月下旬、大阪のベランダで管理していたラナンキュラスラックスの鉢を見たときのこと。夏の間は雨を避けて軒下に置き、ほとんど水も与えずに乾かして休眠させていた。猛暑日が続き、気温は連日30度を超えていたから、まだ起こすには早いのかなと迷いながらも、少しだけ土を掘って様子を見ようと思った。鉢をひっくり返してみると、そこには本来あるはずの球根の姿がなかった。サラサラの土だけが出てきて、指先で触れても、あのゴツゴツした感触がどこにもない。紫陽花の鉢が以前コガネムシの幼虫にやられて根を食べ尽くされたことがあり、その光景が頭に浮かんで、一気に血の気が引いた。30度を超える暑さの中で、ラックスの球根も同じようにやられていたのかもしれないと思った。

見つからなかった瞬間、言葉にならないショックが込み上げた。春にはあんなに光沢のある花を咲かせてくれて、毎日眺めるのが楽しみだったのに、たった一夏で跡形もなく消えてしまったのかと。鉢の土を握ると、乾いた砂のように崩れ落ちる。その中に幼虫の白い体がごろごろ出てきたらどうしようという恐怖と、すでに食べられてしまった後なのかもしれないという絶望が入り混じっていた。ちゃんと管理してきたつもりだったのに、守れていなかったのかと思うと、胸の奥がぎゅっと締め付けられた。コガネムシの幼虫がいたら…という想像だけで、ゾワッと鳥肌が立った。

どうしてこんな失敗が起きたのか、振り返るといくつも思い当たる。夏の間は「乾燥させるのが正解」と思い込んで、ほとんど鉢の中を確認していなかった。休眠中だから触らない方がいいと勝手に判断していた。コガネムシは7〜9月が産卵時期だと後から知ったが、その頃の土はカラカラで、まさかそんな場所に卵を産みつけるなんて思いもしなかった。見た目では何も変化がないから大丈夫だろうと油断していた。さらに、防虫のための薬剤も何も混ぜ込まず、ただ軒下に放置していただけだった。

今思えば、起こす前に一度そっと掘り返して、球根の状態を確かめるべきだったのかもしれない。オルトランDXのような粒剤を植え付け時に混ぜておけば、少しは違ったのかなとも考える。あるいは、完全に乾かしきらず、風通しの良い場所で時々土の表面だけでもチェックしていれば、異変に気づけたのではないかと。もう遅いけれど、あのときの自分に教えてあげたい気持ちになる。ラックスは強い花だと思っていたけど、環境によっては簡単に失われてしまうのだと痛感した。

結局、球根がどこへ行ったのかはわからないまま。コガネムシの幼虫だったのか、暑さで腐って消えてしまったのか、それとも自分の勘違いだったのか…。ただ一つ言えるのは、あの春の輝きをもう一度見ることはできないということ。ラックスの鉢を前にすると、今でも少し胸がチクっとする。



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