園芸の失敗談データベース
短くまとめた読みやすい体験談・失敗談

ポルトの蕾がいつまでも緑のまま咲かない|遅咲きを知らずに焦った失敗記録

2026-01-27

5月に入っても朝晩が冷える信州の庭で、ポルトの蕾はずっと固いままだった。花弁は緑色でパンパンに膨らんでいるのに、開く気配がない。他のバラは次々と咲き進んでいるのに、ポルトだけが時間に取り残されたようだった。雨上がりの湿った土の匂いを嗅ぎながら、毎日ため息をついていた。

「これ、ほんとに咲くのか?」。そんな独り言が何度も口から漏れた。肥料をあげていないのが悪いのか、植え付けが遅かったのか、培養土に入っていた元肥が悪さしているのか。原因が分からず、頭の中がぐちゃぐちゃだった。

正直かなり不安だった。蕾が腐ってしまうんじゃないか、灰色カビ病なんじゃないかと疑って、花弁をそっと触るたびに嫌な緊張が走った。まだ大丈夫だと言い聞かせても、焦りは消えなかった。

この失敗は、ポルトの性質をよく知らなかったことが原因だと思う。遅咲きであること、低温期は特に時間がかかることを理解していなかった。他のバラと同じペースで考えてしまい、勝手に不安を膨らませていた。

今なら、蕾の状態をじっと観察して待つ選択もできたはずだ。緑の花弁が少しずつ変化していく過程を楽しむ余裕がなかった。バラごとに時間の流れが違うことを、あのときは受け止められていなかった。



青バラの記事をまとめて見る