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45cm容器に移したら熱帯睡蓮が一気に溶けた…夏の水温を甘く見た失敗体験

2026-01-27

「まあ大丈夫だろう」と思っていた。それが一番よくなかった。今はそう思っている。結果だけ見れば、完全に私の判断ミスだった。180Lの大きな容器で順調に育っていた熱帯睡蓮を、場所の都合で45cmの容器に1鉢ずつ移した。スペースも取らないし、水替えも楽になる。そう考えた自分を、今では殴りたい気分だ。

移したのは7月上旬。梅雨明け直後で、朝から空気がもわっと重く、容器の水を触るとぬるいを通り越して「これ、お風呂じゃない?」という感触だった。直射日光が一日中当たる場所だったが、今まで大丈夫だったからと油断していた。数日後、葉の色がおかしくなり始め、次々と溶けるように崩れていった。「え?なんで?」と声が出た。慌てて日陰に動かしても、もう遅かった。

葉が溶けていくのを見るのは、本当に気持ちが沈む。「ちゃんと咲かせてやれなかった」「自分のせいだ」と頭の中でぐるぐる考えてしまった。水面に浮かぶドロっとした葉の残骸を見るたび、胸がギュッと締め付けられる感じがした。あんなに元気だったのに、たった容器を変えただけで、ここまで一気に崩れるなんて思っていなかった。

今振り返ると、原因はほぼ水温だったと思う。大容量の容器では、水量が多くて温度変化が緩やかだった。それが小さな容器になると、日差しで一気に加熱される。熱帯睡蓮は暑さに強いと思い込んでいたけれど、「高水温」と「急激な温度変化」は別物だった。当時はその違いに気づけなかった。

もしやり直せるなら、容器は極端に小さくしないか、せめて半分地面に埋めて水温を安定させていたと思う。あのときの私は、育てやすさだけを見て、植物の置かれる環境をちゃんと想像できていなかった。ただそれだけのことだった。悔しいけど、忘れない失敗だ。



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