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睡蓮の葉ばかり増えて花芽が出ない…日当たり4時間管理で失敗した夏の話

2026-01-27

7月下旬、連日35度前後が続く真夏だった。庭先にタライを並べて育てている睡蓮は、葉だけは元気に広がっているのに、肝心の花芽がまったく見えなかった。置き場所は午前中から昼過ぎまで、だいたい4時間ほど直射日光が当たる場所。水温が上がりすぎるのが怖くて、あえて半日陰を選んでいた。水面に手を入れるとぬるく、日向に出すと一気に温度が上がりそうで、それが怖かった。メダカは入れていないが、水が煮えそうな感覚がどうしても拭えず、毎日同じ場所で様子を見るだけだった。

正直なところ、頭の中では「日照が足りないのかも」という考えが何度も浮かんでは消えていた。でも、真夏の日差し=危険という思い込みが強くて、動かせなかった。葉が次々と出てくるから、育っている気もしてしまって、まあそのうち蕾が出るだろう、と自分に言い聞かせていた。

不安はずっとあった。SNSや他人の庭の写真を見ると、同じ時期に花を咲かせている睡蓮ばかりで、うちのだけ取り残されている気分になる。水面をのぞいても、見えるのは葉柄と葉だけ。肥料は切らしていないし、追肥もしている。それなのに何も起きないのが、じわじわと効いてきた。夕方の湿った空気の中でタライを見るたび、なんでだろう、とため息が出た。

今思えば、水温を気にしすぎて日照を犠牲にしていたのが一番の原因だった気がする。当時は「水温が上がる=即ダメになる」と思い込んでいて、植物そのものの要求を後回しにしていた。葉が出ることで安心してしまい、花芽が出ない異常さを軽く見ていたのも大きい。

後から振り返ると、生き物を入れていない以上、水温上昇をそこまで恐れる必要はなかった。一時的に熱くなることより、日照不足が続く方が問題だったんだと思う。グリーンカーテンで遮られていることに気づいたのは、夏の終わり際だった。その時にはもう、今季は厳しいかもしれないと半ば諦めていた。最初から疑っていたポイントを、もっと早く見直せばよかった。



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