水耕メロンを無農薬でいけると勘違いした結果、うどんこ病だらけで甘くならなかった初挑戦の失敗談
最初に水耕でメロンを育てたのは、梅雨入り前の6月中旬だった。屋外設置で、雨除けもなく、いわゆる簡易的な水耕栽培だった。水耕栽培は土を使わないから病気に強い、無農薬でもいける、という情報ばかりを信じていた。実際、苗は最初のうちは勢いがあって、葉も大きく、朝の水替えのたびに青臭い匂いがして元気そうに見えた。ところが、曇りと雨が続いた週のあと、葉の表面に白い粉みたいなものが広がり始めた。気温は25℃前後、湿度は高め。触ると葉がザラっとしていて嫌な予感がした。
無農薬で育てたい気持ちが強くて、見て見ぬふりをしてしまった。「水耕だから大丈夫」「もう少し様子を見よう」と思い続けて、結局うどんこ病は株全体に広がった。実はなんとか1玉だけ収穫できたけれど、切った瞬間、香りが弱くて嫌な予感しかしなかった。食べてみたら水っぽくて、甘さがほとんどない。正直、かなりがっかりした。
あの時は本当に悔しかった。毎日水温を気にして、根が白いかどうか確認して、手間はかけていたつもりだったのに、病気のことは完全に甘く見ていた。葉に白い粉が出た時点で不安はあったのに、「無農薬でやりたい」という変なこだわりが判断を鈍らせた。収穫したメロンを冷蔵庫に入れた時の、あの虚しさは今でも覚えている。
振り返ると、水耕栽培=病気にならない、という思い込みが一番の原因だった。青枯れみたいな土由来の病気は避けられても、うどんこ病やべと病は普通に空気中からやってくる。当時は雨に当たることの影響や、湿度の怖さを軽く考えていた。葉物と同じ感覚で管理していたのも失敗だったと思う。
今思えば、最初から耐病性のある品種を選ぶとか、ベルクートやジマンダイセンを早めにローテーションで使う選択肢もあった。無農薬にこだわるより、まずちゃんと収穫まで持っていくことを優先すべきだった。水耕だからこそリセットできる強みもあるのに、その強みを活かせなかったのが一番の反省点だった。
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