水耕メロン『ころたん』が巨大化したのに味が普通だった理由を後悔した話|追熟と養液管理の勘違い
2026-01-28
8月上旬、屋外の簡易水耕装置で育てていたメロン『ころたん』は異様な勢いで成長していた。蔓は暴れ、実は第一果で2kg近くまで肥大。手で持つとずっしり重く、表面はひんやりしていて期待が膨らんだ。周囲からは「すごいな」と言われ、正直かなり舞い上がっていた。養液は常に満たされ、水切りという概念は頭になかった。
収穫後、数日追熟させて包丁を入れた瞬間、甘い香りはした。でも一口食べると、思ったより普通。確かに甘いが、感動はない。「スーパーのメロンと変わらないな」という独り言が口から出た。巨大化=美味しい、という単純な期待が一気に崩れた瞬間だった。
楽しみにしていただけに、がっかり感は大きかった。毎日世話して、容器の水位を気にして、病気を警戒してきたのに、この味か…という虚しさ。指に残る果汁の感触すら、どこか物足りなく感じた。
原因を考えたとき、最後まで水を切らなかったことにようやく思い至った。当時は「水耕だから仕方ない」と片付けていたが、実の甘さに関わる工程を深く考えていなかった。濃度調整や追い込みの重要性を理解していなかったのが正直なところだ。
今なら、味を求めるならどこかで割り切りや工夫が必要だったと思う。大きく育った姿に満足してしまい、肝心な中身を見落としていた。その勘違いに、食べ終わったあとで気づいた。
メロンの記事をまとめて見る
タグ