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水耕いちごで根が茶色くなる失敗談|エアレーション不足に気づけなかった冬の室内栽培の話

2026-01-28

正直に言うと、「水耕なら楽にいちごができる」と思っていた。スーパーで安く売っていたいちご苗を見て、これならいけるんじゃないかと軽い気持ちで始めた。結果から言えば、根はどんどん茶色くなっていき、葉の勢いもなくなっていった。最後の方は毎日容器をのぞくのがつらくなって、「ああ、またダメか」と独り言をこぼしていた。

時期は11月。室内の窓際で、昼は18℃前後、夜は10℃を切るくらいだった。養液は市販の液肥を規定濃度で作り、エアポンプも一応入れていた。ただ、観賞魚用の小さなポンプで、泡も大きめだったと思う。根に直接当てるような設計にもなっていなかった。見た目には水も動いているし、「これで十分だろう」と思い込んでいたのがまずかった。

異変に気づいたのは、根が白から薄茶色、そして濃い茶色に変わっていったときだった。「養液が濃いのか?」「腐ってる?」と不安になりつつも、原因が分からず、触るとぬるっとした感触に気持ち悪さを覚えた。ネットを見るほど混乱して、「エアレーション足りてるよな…?」と自分に言い聞かせていた。

あとから振り返ると、いちごは根の酸素要求量がかなり高い植物だった。当時はNFT栽培や間欠灌水の意味もよく分かっておらず、ただ空気を入れていればいいと思っていた。細かい泡で根全体に酸素が行き渡ること、ポンプの出力やエアストーンの質が重要なことに、その時は気づけなかった。

もし戻れるなら、最初から屋外用の強めのブロワーや、細泡が出るエアストーンを使っていたと思う。根に直接酸素を当てる構造も見直したはずだ。「水がある=安心」という思い込みが一番の失敗だった。水耕は簡単そうで、実はかなり繊細だったんだ。



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