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サントリー『ねばにら』が枯れそうな貧弱株のまま1年…冬の株分けまでたどり着いた回復の失敗談

2026-01-28

サントリーの「ねばにら」を育て始めて、気づけばもうすぐ1年になる。最初のころ、株がとにかく貧弱で、葉も細くて、色も元気がなくて、「これ…枯れるやつでは?」ってずっと思ってた。土の表面が乾くたびに慌てて水をやって、でもやりすぎたら根腐れしそうで怖くて、鉢の前で手が止まる。朝の冷たい空気の日もあれば、まだ暑い日差しが刺さる日もあって、そのたびに置き場所を変えたくなって、落ち着かなかった。

わたしはずっと小さく言ってた。「大丈夫、大丈夫…たぶん」って。たぶん、ばっかり。確信がないまま、日だけが過ぎていった。でも、葉の匂いを嗅ぐとちゃんとニラで、その匂いが希望みたいだった。

感情は、ほんとに不安だらけだった。弱ってる株を見るのって、胸がきゅっとなる。自分が世話してるのに弱ってるって、すごく責められてる気分になる。朝、鉢を見て「昨日よりしおれてる?」って思うだけで、その日一日ずっと気になった。風が強い日は倒れないか心配で、雨の日は蒸れないか心配で、晴れの日は焼けないか心配で、心配の種類だけ増えていった。ニラって強いって聞くのに、目の前の「ねばにら」は弱そうで、そのギャップが怖かった。

失敗が起きやすかったのは、わたしが「正解の世話」を探しすぎたことだと思う。弱ってるから手を加えたくなる。でも、加えるほど状況が変わって、何が良かったのか分からなくなる。水、置き場所、肥料、風通し、全部が気になって、全部を少しずついじってしまった。結果、株が回復してきた今でも、「何が効いたの?」って聞かれたら答えられない。つまり、わたしは1年かけて、ずっと手探りで、ずっと揺れてた。

それでも、季節が回って、株が少しずつ太くなってきた。冬には株分けできそう、って思えるくらいに。今は「どんどん増やす予定」って言えるけど、その言葉の裏には、枯れそうだった日の怖さが残ってる。振り返って見直すべきだったのは、焦りで動く前に、今日の株の状態を触って確かめること。葉の張り、土の湿り気、匂い、そういう小さい事実を積み上げて落ち着くべきだった。わたしは未来の失敗を怖がって、今を見てなかった。株が大きくなってきた今、ようやく「この子、ちゃんと生きてるんだ」って思える。遅いけど、それがわたしの回復の話であり、失敗の話だった。



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