ニラの種を4袋も直播きしたのに雑草に負けて発芽しない…夏の勢いに飲まれた失敗談
8月の終わり頃だったと思う。土は乾くのに、空気はむわっと重くて、手で土を触るとぬるい感じが残る季節。ニラをたくさん食べたくて、勢いで種を4袋ぶん、畑っぽい場所にばらばらっとまいた。均一に筋まきとかじゃなくて、ほんとに「このへん全部ニラになれ〜」みたいに。水はやったけど、数日で地面がもじゃもじゃしてきて、出てきたのは見覚えのない草ばかり。ニラの芽らしき細い線も一部見えたけど、次に見たときには草の影に沈んで、どこにいるのか分からなくなってた。
あー、やっちゃったなって思った。欲張ったのに、やったことは雑だった。いっぱいまけば勝てると思ってたけど、草のほうが強かったんだよね、たぶん。わたしのニラ、最初の一歩で迷子になった感じだった。
正直、けっこうへこんだ。芽が出ないだけなら「まだかな」で済むのに、草だけが元気だと、こっちが悪いことしたみたいで嫌になる。朝の水やりのとき、土の匂いはちゃんとしてるのに、見える景色がぜんぶ雑草で、目がチカチカした。ニラが食べたくて始めたのに、食べたい気持ちが裏切られたみたいで、なんか悔しかった。芽が出たはずのところを指でそっと探るのも、間違って引っこ抜きそうで怖くて、気持ちが揺れてばっかりだった。
失敗しやすかった理由は、たぶん「ニラは強い」って言葉に甘えたところ。強いなら、最初から放っておいても勝つと思ってた。あと、草がどれだけ速いか、夏の地面がどれだけ一気に変わるかを、なめてた。種をまいた直後は土がきれいに見えるから、余裕がある気がする。でも、数日で景色が変わる。あのスピード感に、わたしの準備の雑さが追いつけなかったんだと思う。
あとから思うのは、種をまく時点で「ここをニラの場所にする」って線引きをもっと強く意識すべきだったってこと。やる気だけで広げた範囲が広すぎて、見守る目も分散して、結果的にどこも守れなかった。発芽した少しの芽を見つけたとき、そこで立ち止まって、その小ささを大事にする気持ちが必要だったのに、わたしは「もっと、もっと」って先にばっかり行ってた。残ってる芽は育ててるけど、あの時の焦りと雑さは、まだ土の匂いと一緒に思い出すんだ。
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