ニラの花穂がたくさん出てきて葉が固い…穂の茎も食べられると知って揺れた失敗談
ある日、ニラの鉢を見たら、細い棒みたいなのがにょきにょき出てた。花穂ってやつだと思う。見た目はちょっと可愛いのに、わたしはそこで焦った。葉はいつも通り伸びてるのに、触ると前より硬い。切ったときの手応えも、なんだか筋っぽい感じがした。空気がまだ暑くて、朝の光が強い時期で、土もすぐ乾く。そんな中で花穂が増えていくのを見ると、「いま食べていいの?」「このまま放っていいの?」って、頭が落ち着かなくなる。
わたしの独り言はずっと同じだった。食べたい。でも、固い。花も見たい。でも、食べたい。わたしはどっちなんだろ、って。ニラ相手にこんなに悩むと思ってなかった。たぶん、わたしが勝手に「葉だけが正解」って決めてたんだよね。
感情はちょっとぐちゃぐちゃだった。花穂が出てくると、季節が進んだ感じがして、嬉しい気持ちもある。でも同時に、葉が固くなると「失敗した?」って怖くなる。食卓で柔らかいニラを想像してたのに、現実はガリガリした繊維っぽさ。台所で刻むとき、包丁の音がいつもより乾いた感じがして、心まで乾く。せっかく育てたのに、食べにくいと、育て方が間違ってたのかなって自分を責めたくなる。
失敗しやすかったのは、花穂が出た=もう終わり、みたいに思い込んだこと。わたしは変化が起きるとすぐ「ダメになった」って結論に飛びつく癖がある。実際には、葉は固くなっても食べられるし、穂の茎も若くて柔らかいなら食べられる、って知って、頭を殴られたみたいになった。え、そうなの?って。知らないだけで、わたしは勝手に「食べられない」判定を出して、慌ててた。
あとから思うのは、目の前の状態をちゃんと観察して、その日の自分の目的を小さく決めるべきだったってこと。今日は花を楽しむのか、今日は柔らかい部分だけ試すのか、今日は収穫しないのか。ぜんぶを一気に満たそうとして、結局どれも落ち着かなくなった。花穂が増えるのは自然な流れなのに、わたしの心だけが「予定通りじゃない」と騒いでた。結局、葉も少し食べて、若い穂の茎も試した。味はちゃんとニラで、ちょっと安心した。でも、あの最初の焦りは忘れない。知らないことで怖くなるって、こういうことだったんだ。
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