チューリップの茎が伸びないまま蕾が色づいた失敗談|低温不足だと気づけなかった春
2026-01-29
今年の春、東京の南向きベランダで育てていたチューリップが、どうにも様子がおかしかった。2月は暖かい日が多く、葉だけは元気に伸びていたのに、3月に入って急に冷え込む日が続いた。朝の空気はひんやりして、鉢土を触るとまだ冷たく湿っている。そんな中、茎がほとんど伸びないまま、葉に包まれた位置で蕾が見え始めた。安心したのも束の間、数日で蕾に色が乗り始めてしまい、思わず「まだ早い、咲くな」と独り言が出た。
結局、花は地面すれすれで開いた。背丈のあるチューリップを想像していた分、しゃがみ込んで花を見る自分が少し情けなかった。かわいいと言えばかわいい。でも、頭の中にあった姿とは違った。それだけだった。
正直、かなりがっかりした。毎朝ベランダに出るたび、ビオラの葉に埋もれたチューリップを見ると、胸がざわざわした。浅植えだったのか、肥料が足りなかったのか、何度も考えた。触ると葉は厚く、匂いも青臭い。元気そうなのに伸びない。そのギャップが余計につらかった。
今思えば、原因は冬の低温にしっかり当たっていなかったことだと思う。暖冬と言われて油断し、冷蔵処理もしなかった。3月の寒さだけでは足りなかったのに、その時は気づけなかった。葉が出ているから順調だと勘違いしていた。
振り返ると、見直すべきだったのは「冬の管理」だった。葉が出る=成功、ではなかった。もっと早い段階で寒さの必要性を意識していれば、結果の受け止め方も違った気がする。来年は、同じ状況になったら慌てずに、そういう年だと受け入れる準備をしたい。
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