ヘスペランサ・フミリスで種を取り過ぎた失敗 球根が小さくなり枯れた話
2026-01-29
ヘスペランサ・フミリスが咲いた年、種が面白いように取れて、つい夢中になって受粉させてしまった。隣り合った株同士で手作業で受粉し、気づけば鉢全体で何百粒もの種ができていた。作業中は、花の香りと土の湿り気が混ざった空気の中で、ただ楽しかった。
ところが、翌年になって球根を確認すると、明らかに小さくなっているものや、芽が出ないものが増えていた。中には完全に枯れてしまった球根もあって、頭が真っ白になった。種が取れた喜びの裏で、親球根に無理をさせていたことに、その時初めて気づいた。
正直、かなり落ち込んだ。増やしたつもりが、減らしてしまった感覚だった。分球も期待していたのに、結果は逆で、鉢の中がスカスカになっていくのを見て、胸が苦しくなった。
当時は、種が取れる=成功、という単純な考えしかなかった。球根植物がエネルギーをどこに使うのか、そこまで考えが及んでいなかったと思う。自家受粉しない性質も、面白さとしてしか見ていなかった。
今振り返ると、全部に種を付けさせる必要はなかった。少し控えるだけで、球根の状態は違っていたかもしれない。欲張った結果が、そのまま弱り方に出た、そんな失敗だった。
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