簡易ビニールハウスの隙間風で子株が茶色に…ドワーフナムワ冬越し失敗に気づいた春先の話
2026-01-30
正直なところ、もう大丈夫だと思っていた。簡易ビニールハウスの入口は中型の洗濯バサミで留めてあるだけだったけど、「まあ多少は平気だろう」と。春先の埼玉の庭、日中はぽかぽかで、ハウス内に入るとビニールと湿った土の匂いが混じっていた。中心部から新しい葉が伸びてきている親株を見て、「よし、越冬成功だ」とひとりで頷いていたんだ。
でもその日の夕方、風が強くなった。ビニールがバタバタ音を立てて、入口が少し開いているのに気づいたのは夜だった。中を覗くと、子株の色が明らかにおかしい。「あれ?茶色…?」ライトを当てると、昨日までの張りがなく、冷たい空気が指先に刺さる感じがした。
その瞬間、胸がスッと冷えた。「やっちゃったかもしれない…」。親株はプチプチと不織布、幹巻きテープを重ねていたからか中心部はまだ緑。でも子株にはそこまで手をかけていなかった。子株は元気だから大丈夫、という根拠のない思い込みがあったんだと思う。
後から考えると、強風の日が何度かあった。昼は暖かくても夜は6〜7℃まで下がる予報が出ていた時期だ。簡易ハウスの隙間から入る冷気は想像以上で、鉢の周りの空気はキンと冷えていた。触ると偽茎がひんやりしていて、「これは良くない」とその時やっと実感した。
今振り返ると、入口の固定を甘く見ていたことと、親株と子株を同じ耐寒性だと思い込んでいたのが一番のミスだった。洗濯バサミひとつの油断で、春目前の一番デリケートな時期にダメージを与えてしまった。あの時、風の音がした段階で見に行っていれば、と何度も頭の中で繰り返している。
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