クチナシの蕾が膨らまず落ちる…植え替え後に咲かなかった年のがっかり体験
2026-01-30
「今年は咲かないかもしれないな」と分かっていても、やっぱり落ち込んだ。買ってきたばかりの八重クチナシを植え替えてから、蕾は出るのに全然膨らまない。緑のまま止まって、ある朝ポロッと落ちていた。香りを楽しみにしていた分、その静かな脱落が胸に刺さった。独り言で「なんでだよ…」と何度も言っていた。
時期は5月、地域は関東。購入後すぐに鉢を一回り大きくし、用土も入れ替えた。植え替えから1か月ほどは葉が黄色くなって落ち、新芽も出ず不安な日々。その後やっと葉と蕾が出てきたけれど、肝心の蕾は一向に白くならない。朝の水やりのとき、指で触ると硬く冷たいままで、期待して覗き込むたびに肩透かしだった。
一番つらかったのは、「自分の判断が早すぎたのかも」という後悔だった。買ったときは勢いで、「今のうちに植え替えた方がいい」と思い込んでいた。蕾がある状態で触ってしまったことが、後からじわじわ効いてきた感じがして、申し訳なさでいっぱいになった。
当時は、クチナシが環境変化に弱いことを頭では知っていても、実感として理解していなかった。花を咲かせる力と、根を張る力を同時に求めてしまったのが無理だったのだと思う。植物のペースを無視して、人間の都合を押し付けていた。
振り返ると、咲かせることより「根付かせる」ことを優先すべきだった。蕾が出た時点で期待しすぎず、「今年は練習期間」と割り切れたら、気持ちも楽だったかもしれない。結果として翌年はちゃんと咲いたからこそ、あの年の空振り感が強く記憶に残っている。
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