園芸の失敗談データベース
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クチナシが咲いた直後にアザミウマが大量発生した話 ベニカをかけても不安が消えなかった初夏の失敗体験

2026-01-31

「やっと咲いた…」と声が出た。初夏、湿った風に甘い香りが混じって、白いクチナシの花が開いた朝だった。近づくと、ふわっと鼻に残る匂いがあって、少し幸せな気分だった。でもその翌日、花の奥を覗いた瞬間にぞっとした。小さく細長い虫が、花の中で動いていた。アザミウマだった。急いでベニカスプレーを取り出して吹きかけたけど、「これで本当に大丈夫なのか…?」という不安が消えなかった。

そのクチナシは鉢植えで、関東のマンションのベランダ管理。風通しは悪く、昼はじっとり暑い。花が咲いたのは6月上旬で、前日まで雨が続いていた。スプレーは花と葉にかけたけど、翌日には新しく咲いた花にまた虫が集まってきた気がして、何度も覗き込んではため息をついた。乾いたあとどれくらい効くのかも分からず、晴れた日は念のためまた散布してしまった。

正直、かなり気持ちが落ち着かなかった。「せっかく咲いたのに」「もう全部ダメになるんじゃないか」と頭の中でぐるぐる考えていた。花に顔を近づけるたび、香りより先に虫の存在が気になってしまって、楽しめなかった。薬をかけすぎて花を傷めていないかも心配で、「やりすぎたかも…」と後悔も混じった。

今思うと、花が咲くタイミングで虫が集まりやすいことを、ちゃんと想像できていなかったんだと思う。咲いてから対処すればいい、と軽く考えていたし、ベランダの環境がアザミウマにとって居心地がいいことも深く考えていなかった。薬をまけば一度で終わる、そんな気持ちもどこかにあった。

振り返ると、花が咲く前からもっと注意して見ておけばよかったと思う。新芽や蕾の段階で違和感に気づけたかもしれないし、散布の判断ももう少し落ち着いてできたかもしれない。焦って対応すると、不安ばかりが増える。そういう流れに、自分から入り込んでしまっていた気がする。



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