アナベルだと思って育てたら別物だった話|挿し木3年目で気づいた勘違い
2026-02-02
咲いた瞬間は嬉しかった。でもその後、なんとも言えない虚しさが残った。結論めいた独り言を言うなら、「思い込みって怖い」。花屋で買ったアナベルの枝を挿し木して、三年目。ついに花が咲いたのだ。
春先から葉がよく茂り、今年はいける気がしていた。6月、白い花が開いたときは「やっとここまで来た」と一人でにやけた。でも数日後、その花がバサッと散った。ドライフラワーになる気配もなく、床に落ちる花びらを見て首を傾げた。
「こんなに早く散るものだっけ?」と思って葉をよく見ると、違和感があった。形が、どこか違う。調べていくうちに出てきた名前はテマリカンボク。画面を見た瞬間、力が抜けた。「え、嘘でしょ」。三年間、完全に勘違いして育てていた。
怒りというより、笑うしかなかった。誰のせいでもない。ラベルももう無いし、最初に「きっとアナベルだ」と思い込んだのは自分だ。花が咲くまで疑わなかった自分の単純さに、ちょっと呆れた。
今なら、挿し木の時点で葉や芽をもっとよく確認すればよかったと思う。でも当時は「育てること」自体が楽しくて、確認作業を怠っていた。名前を間違えても植物は悪くない。ただ、期待していた姿と違った時の落差が、思った以上に大きかった。それだけの話だった。
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