ミヨシのメリクロン クリスマスローズが買った年に咲いて焦った話|9cmポット初心者の勘違い体験談
「え、もう咲くの?」というのが正直な独り言だった。去年の秋、園芸店でミヨシのメリクロン・クリスマスローズを初めて買った。9センチポットで、株も小さく、正直“来年か再来年に咲けばいいな”くらいの気持ちだった。それなのに冬に入る前から蕾がついてきて、嬉しいよりも不安が勝った。こんなに早く咲いて大丈夫なのか、株に無理をさせている気がして落ち着かなかった。
購入したのは10月中旬。昼はまだ暖かく、朝晩は冷える時期だった。置き場所はベランダの半日陰で、風はそこそこ当たる。水やりも控えめにしていたし、肥料もほぼ与えていない。なのに蕾は日に日に膨らんでいく。葉の色も薄く見えて、「これって異常じゃない?」と毎朝鉢を覗き込んでいた。気温の上下がある日が続き、鉢土も昼には乾きやすかった。
正直、嬉しさより怖さのほうが強かった。「初心者が欲張ったから早死にするんじゃ…」「こんな小苗で咲かせていいの?」と何度も考えた。SNSでは“初年度開花は控えたほうがいい”なんて言葉も見かけて、ハサミを持って切るか切らないかで何日も悩んだ。切ったら後悔しそう、でも咲かせて弱らせたらもっと後悔しそうで、判断できなかった。
今思えば、ミヨシのメリクロンには「買った年に咲く品種がある」という前提知識がなかったのが原因だった。普通の実生苗と同じ感覚で考えてしまっていた。タグもちゃんと見ていなかったし、“初心者向け”という言葉を都合よく軽く受け取っていたのだと思う。当時は、早く咲く=無理をしている、という思い込みが強すぎた。
後から振り返ると、焦らず株の様子をよく観察するだけでよかったのだと思う。咲くこと自体が異常なのではなく、そういう性質の株だった。それを知らずに一人で勝手に不安になっていた。あの時の「なんか怖い…」という感情は、知識不足から来る典型的な初心者の迷いだった。今なら、まずは“品種の性格を疑う”という考え方を持ちたい。
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