米ぬかをそのまますき込んで失敗|植え付け直前に元肥感覚で入れたら根がやられた話
2026-02-03
最初は「米ぬかって自然だし、そのまま使っても平気だろ」と軽く考えていた。コイン精米所でもらってきた新鮮そうな米ぬかを見て、「これ無料だし、元肥みたいに使えばお得じゃん」と思ったのが始まりだった。
時期は春先、植え付けの直前だった。耕した畑はまだ朝露が残っていて、鍬を入れると少し湯気みたいな土の匂いが立った。そこに米ぬかをざっと撒いて、元肥と同じ感覚でしっかりすき込んだ。その日のうちに苗を植えた。「自然素材だし大丈夫」と、疑う気持ちはほとんどなかった。
数日後、苗の様子がおかしくなった。葉がしおれて、成長が止まった感じがする。「水は足りてるのに、なんで?」と混乱した。土を触ると、妙に温かい。「まさか…」と思った時には遅かった。発酵熱で根がダメージを受けていたんだと思うと、どっと後悔が押し寄せた。「待てばよかっただけなのに」と自分に腹が立った。
当時は、米ぬかが土中ですぐ発酵することを甘く見ていた。発酵=良いこと、というイメージだけで、熱が出ることや、種や根に影響が出ることを深く考えていなかった。掲示板で「2週間から1ヶ月寝かせる」と書いてあるのを後から見て、「知ってたらな…」と何度も思った。
今思えば、急ぎすぎだった。植え付け前に入れるなら、少量にするか、表面散布にするか、時間を置くべきだった。「自然素材だから安全」という思い込みが一番危ない。あの時の、土の中の妙な温かさと、弱っていく苗の姿は、今でも忘れられない。
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