首都圏の庭木でイラガ弱齢幼虫に刺された話 毎年見慣れて油断した結果、後から痒みと水ぶくれに悩まされた失敗談
「まあ毎年いるし大丈夫だろ」。そう思った時点で完全に油断していたんだと思う。結局その慢心が、あとから地味に効いてきた。刺された瞬間より、その後の数日のほうがずっとつらかった。イラガは慣れた存在だと勝手に決めつけていた自分に、あとで腹が立った。完全に判断ミスだった。
7月下旬、首都圏の住宅地。例年ならイラガやチャドクガ、ヒトリガの被害が目立つ時期なのに、その年は不思議と静かだった。庭木の剪定をしていた午後、曇りで風もなく蒸し暑い日だった。葉裏を見ると、気づかないうちにイラガの弱齢幼虫がびっしり増えていた。毎年見ている光景だし、「今のうちに捕ればいいか」と素手に近い状態で作業を続けてしまった。
チクッとした瞬間、「あ、やったかも」と思った。だけどその場では大した痛みじゃなく、「子供じゃないし我慢できる」と自分に言い聞かせた。問題はその後だ。夜になるにつれてジワジワ痒くなり、翌日には赤く腫れて水ぶくれまでできた。「こんなに後引くんだっけ…」と、布団の中で腕をさすりながら後悔した。
刺されたあと、見えない毒針が残ると聞いて、粘着テープで何度もペタペタと皮膚を押さえた。正直、効いているのか分からない。ただ何もしないよりはマシだと思った。冷やしたり、市販のかゆみ止めを塗ったりもしたが、完全に引くまで一週間近くかかった。
今思えば、「毎年いる」「慣れている」という感覚が一番危険だった。発生が少なかった年だったからこそ、弱齢幼虫が一気に増えたことにも気づくのが遅れた。刺された直後に軽く見てしまい、対処を後回しにしたのも失敗だった。
次に同じ状況になったら、どんなに見慣れていても必ず手袋をする。発生が少ない年ほど注意する。そう自分に言い聞かせている。イラガは「慣れた害虫」じゃない。毎年、ちゃんと厄介な存在だった。
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