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黒く汚れた葉と赤い点の正体…御門樹でスス病と勘違いしたカイガラムシ被害体験

2026-02-06

最初に見たときは、本当に病気だと思った。葉が黒く汚れて、中の枝にも赤い点があって、「これは終わったかもしれない」と。

異変に気づいたのは初夏の午前中だった。庭の御門樹を見たら、葉の表面が煤をかぶったように黒ずんでいた。枝にも赤っぽい点が散らばっていて、指で触るとボロっと崩れて粉のように落ちる。赤く潰れる感じもなく、余計に気味が悪かった。湿度が高く、風もない日で、葉を近づけると青臭さとカビっぽい匂いが混ざっていた。

「癌腫?」「もう切るしかない?」と頭の中で悪い想像ばかりが広がった。検索しても決定的な画像に辿り着けず、不安だけが募る。「なんでちゃんと見てなかったんだろう」。毎日水やりはしていたのに、葉の裏なんて気にもしていなかった。

よく観察してみると、葉の上面の黒い汚れはこすれば落ちた。枝の赤い点も、幼虫が巣立った後の殻のように見えた。結果的に、これはカイガラムシが出した甘露にスス病が発生していた状態だった。葉を水で洗い、目立つ残骸は取り除いた。すぐに見た目は改善して、光が当たるようになった。

当時は「黒い=病気」と短絡的に考えていた。害虫が間接的に引き起こす症状だなんて発想がなかった。洗えば落ちる汚れと、落ちない病気の区別がついていなかったんだ。

今なら、まず触って確かめる。匂い、質感、落ちるかどうか。そこで初めて原因を考える。見た目だけで判断しないこと。それを身をもって学んだ出来事だった。



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