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北海道で5月播きしたプリムラ・ポリアンサが秋に咲いた…季節感を完全に勘違いした種まき失敗談

2026-02-07

正直なところ、咲いた瞬間は嬉しさよりも戸惑いの方が強かった。「え、今?」と声が出た。5月に種を蒔いたプリムラ・ポリアンサとジュリアンのハイブリッドが、9月に入って一部だけ咲き始めた。北海道だ。秋風が冷たくなり始める時期に、春の花が咲くなんて想像していなかった。結果的に花は咲いたが、これは成功なのか失敗なのか、自分でも判断がつかず、ただ落ち着かない気持ちだけが残った。

種まきは5月中旬。昼は20度前後、夜はまだ肌寒い日もあった。室内で育苗トレーを使い、窓辺に置いて管理していた。日差しは十分だと思っていたが、日中は意外と室温が上がり、晴れた日は25度を超えることもあった。発芽自体は順調で、双葉が揃った頃は「今回はうまくいった」と思っていた。そのまま鉢上げし、夏も半日陰で管理していたが、8月後半から急に株が締まり、蕾のようなものが見え始めた。

不安だった。「この時期に咲いていいのか」「体力を削ってないか」と頭の中で同じ疑問がぐるぐる回った。咲いた花は確かに可愛かったが、どこか色が薄く、花茎も短い。「無理させたかもしれない」と後悔がじわじわ来た。嬉しさよりも申し訳なさが勝って、素直に写真を撮る気にもなれなかった。

特に何もせず、咲いたものはそのままにして様子を見ることにした。肥料も控えめ、水やりも乾き気味を意識した。結局、数輪咲いただけで勢いは止まり、その後は葉だけの状態に戻った。株自体は生きているが、冬越しできるかどうかは正直わからない。

今思えば、発芽後の温度管理を甘く見ていた。プリムラは暑さに弱いと分かっていたのに、「北海道だから大丈夫」と勝手に思い込んでいた。室内管理=安全、という雑な考え方だったと思う。昼夜の温度差や、夏の室温の高さまで考えが及んでいなかった。

振り返ると、春に咲かせたい花を5月に播くこと自体、少し無理があったのかもしれない。種まき時期と咲く季節を、カレンダーではなく実際の温度と照らし合わせて考えるべきだった。可愛さに浮かれていた自分が、一番の落とし穴だった気がする。



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