肥料が高すぎて追肥を遅らせたらトマトが失速した話|値上げ時期にやりがちな施肥タイミングの勘違い体験談
2026-02-07
正直に言うと、「肥料が高い」という一言が頭から離れなかった。結局その迷いが、今回の失敗の芯だった。
2024年6月下旬、関東南部。梅雨入り直後で湿度が高く、朝は土の匂いがむっと立ち上る。ミニトマトは一番花が咲き、そろそろ追肥の合図だと分かっていた。それでも、値上がりした化成肥料の袋を前に「もう少し先でいいか」と先送りした。気温は25℃前後、曇り続きで成長は一見順調に見えた。
数日後、葉色がわずかに薄くなり、茎の張りが落ちた。「気のせいだよな」と自分に言い聞かせたが、不安は消えない。夜に葉を触ると、張りがなく冷たい感触で、胸がざわついた。「ここでケチると取り返しつかないかも」そんな独り言が漏れた。
結局、遅れてIB化成を少量入れたが、反応は鈍かった。追肥後も花落ちが続き、着果数は明らかに減った。回復はしたものの、初期の勢いは戻らなかった。
振り返ると、肥料の価格に意識を奪われ、作物のタイミングを見失っていた。当時は“少し遅らせても大丈夫”という根拠のない安心感に縋っていたのだと思う。
今なら、量を減らしても時期を外さない、という考え方が必要だったと分かる。値上げは現実だが、植物のリズムは待ってくれない。あの時の迷いが、静かに結果に出た。
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