サンセベリアが50円で投げ売りされていた理由に後で気づいた話|根腐れ株を無理に植え替えて完全に失敗した体験
2026-02-08
正直に言うと、結果だけ見れば「やらなきゃよかった」と思っている。ホームセンターで一本50円と書かれたサンセベリアを見た瞬間、頭の中で「お得」「復活させられるかも」という言葉がぐるぐる回った。値段に釣られた判断だったと思う。
買ったのは3月上旬。まだ朝晩は冷え込む時期で、売り場も屋外寄りの寒い場所だった。家に持ち帰って鉢から抜くと、根元の茶色い皮が剥がれかけていて、触ると指に湿り気が残った。嫌な予感はしたが、「外側だけだろう」と思い、茶色い部分を剥いで植え替えを強行した。その瞬間、茎がぶよっと潰れて、ポロッと取れた。「え?」と声が出た。残ったのは葉だけだった。
その時の気持ちは焦りしかなかった。「せっかく連れてきたのに」「もう終わり?」と頭が真っ白になった。腐っていると分かっていながら、少しでも生きている部分を信じた自分が悔しかった。土の匂いと一緒に、腐敗した独特の甘い臭いがして、手にも残った。その感触がなかなか消えなかった。
一応、葉だけでも可能性があるかもしれないと思い、乾いた土にそっと挿してみた。ただ、水は怖くてほとんどやれなかった。数日間は何も変化がなく、葉も立ったままだったが、それが逆に不安だった。「生きてるのか、ただ枯れてないだけなのか」毎日鉢を覗いてはため息をついた。
今振り返ると、最初から判断を誤っていた。50円で売られていた理由は明確だったはずだ。寒さ、過湿、管理不足。その全部が重なっていた可能性が高い。当時は「安い=チャンス」としか見えていなかった。
もしあの時に戻れるなら、触った瞬間の違和感をもっと大事にしたと思う。柔らかさ、湿り気、匂い。全部サインだった。それに気づけなかった自分が一番の原因だったのだ。
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