スーパーの九条ネギを根っこ植えしたら増えすぎて収拾がつかなくなった春の失敗体験
2026-02-09
正直なところ、あの時は「まあ何とかなるだろ」と思っていた。スーパーで300円の束売り九条ネギを買って、葉を切って食べた残りの根っこを、3月のまだ肌寒い日に畑へ突っ込んだだけだった。特別な計画もなく、深さも適当で、植えたあとも水やりすら意識していなかった。ただ、植えたこと自体をすぐ忘れてしまったのだ。
6月に入って梅雨前の蒸し暑い日に、干そうと思って掘り上げた瞬間、足が止まった。根元からわさわさと分かれていて、明らかに増えすぎている。「え、こんなに?」と声が出た。5mの畝一本では全く足りず、掘り返すたびに次から次へと株が出てくる。湿った土の匂いと、ネギ特有の青臭さが混じって鼻に残った。
嬉しいよりも先に不安がきた。「これ全部どうするんだ…」。家では「全部植えちゃえばいいじゃん」と軽く言われたが、正直、食べきれる量じゃない。捨てるのも気が引けて、でも管理する手間を考えると気が重かった。あの時は「欲張ったな」と後悔の方が強かった。
結局、間引くようにして一部は知り合いに配り、残りは畝を増やして植え直した。作業中、根を切る感触が手に伝わってきて、「これ以上増えたら本当に困る」と思いながら黙々とやった。結果的に生育は落ち着いたが、最初から本数を決めておくべきだったと今でも思う。
振り返ると、九条ネギの分げつ力を甘く見ていた。根っこ一本からここまで増えるとは想像していなかったし、「とりあえず植える」という判断が失敗だった。当時は楽観的すぎたのだ。
もしあの春に戻れるなら、植える前に「どれだけ増えるか」を一度考えたと思う。勢いで全部植えない、それだけでずいぶん気持ちは楽だったはずだ。
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