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九条太ネギを斜め植えしたら全然根付かない…45度植えが失敗だったと気づくまでの話

2026-02-09

「そのうち立ち上がるだろう」そう思っていた。九条太ネギを植えたのは初夏、日中は汗ばむような陽気で、土もまだ温かかった。ネットで見かけた“倒れやすいネギは斜めに植えるといい”という話を信じ、45度くらいに立て掛けるように植え付けた。植えた直後はそれっぽく見えたし、風にも耐えている気がした。でも数日経ってもピンと立つ気配がない。触るとぐらつき、指先に伝わる感触が頼りない。土の匂いもどこか湿っぽく、不安が増していった。

毎朝畑を見に行くたびに「今日はどうだ?」と覗き込むが、変化はない。葉色も冴えず、なんとなく元気がないように見える。「根付いてないのかも…」と思いつつも、触って確認するのが怖くて見て見ぬふりをしていた。せっかく干し苗を買ってきたのに、このままダメにしたらどうしようという焦りが募る。去年はもっと簡単だった気がするのに、なぜ今年はこんなにうまくいかないのか。

結局、意を決して一本引き抜いてみた。驚くほど簡単に抜けた。根がほとんど張っていない。「あ、これはダメだ」とその瞬間に理解した。慌てて全部掘り起こし、今度は真っ直ぐ、深さも意識して植え直した。土を寄せ、手で軽く押さえると、さっきよりもしっかり固定される感触があった。数日後、朝露に濡れた葉がピンと立っているのを見たとき、「ああ、これだ」と声が出た。

なぜ斜め植えにこだわってしまったのか。振り返ると、“倒れやすい=斜めが正解”と短絡的に信じ込んでいた。九条太ネギは柔らかいが、根付く前はまず直立して安定することが大事だったのだと思う。当時はその段階を飛ばしてしまった。

今思えば、最初は教科書通りに真っ直ぐ植えて、根が張ってから工夫すればよかった。ネギは強いと言われるけれど、最初の判断ひとつでこんなに不安になるとは思わなかった。あの時の「まあ大丈夫だろう」という気持ちが、一番の失敗だった。



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