京都産九条ネギを買ったのに青い葉が硬すぎた話|秋冬でも柔らかいと思い込んだ勘違い体験
「九条ネギならこの時期でも柔らかいはずだ」と思い込んで、京都府産と書かれた立派な九条ネギをスーパーで手に取った。袋を持ったときのずっしり感や、濃い緑の葉を見て、期待が膨らんだのを覚えている。だが調理しようとして包丁を入れた瞬間、その期待は音を立てて崩れた。葉がやたらと硬く、まるで秋に収穫する長ネギの青い部分のような抵抗感だった。「あれ…?」と首をかしげながら切り進めたが、根元は茶色く変色していて、鮮度にも不安が残った。
購入したのは11月初旬、気温も下がり始めた頃だ。西日本のネギ、しかも九条ネギなら、薬味でも鍋でも万能に使えると思っていた。だが実際は芯がしっかりしていて、分けつしそうな気配もない一本ネギのような姿だった。包丁を入れるたびに「九条ネギってこんなもんだっけ…?」という疑問が頭を離れなかった。切り口からはかすかに湿った匂いがして、鮮度落ちのサインのようにも感じた。
正直、がっかりした。「期待しすぎたのか」「買う店を間違えたのか」と、調理台の前で一人ぶつぶつ考えていた。ラーメン屋で山盛りに載っている九条ネギは、この時期どうしているんだろう、と余計なことまで気になった。食材選びを間違えただけなのに、妙に悔しさが残ったのを覚えている。
結局、その九条ネギは火を通す料理に回した。生ではとても使えず、刻んで炒め物や煮物に使うしかなかった。味自体は悪くなかったが、「九条ネギらしさ」を期待していた分、満足感は薄かった。後日、自宅で育てている九条太ネギを掘ってみたら、同じ時期でも葉も白い部分も柔らかく、「やっぱりおかしかったんだな」と腑に落ちた。
振り返ると、九条ネギという名前だけで中身を判断していたのが一番の落とし穴だった。九条ネギ、九条太ネギ、葉ネギが一括りで売られていることも多く、収穫後の日数や管理状態で硬さは大きく変わる。当時はそんなことに思い至らず、「ブランド名=いつでも柔らかい」という雑な理解で買ってしまった。次に買うときは、切り口や葉の張り、売り場の回転も気にしてみようと思っている。
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