ダイソーの液体肥料を薄めて使ったらナス苗が次々腐った話|安さだけで選んだ液肥の落とし穴
2026-02-11
「安いし、薄めて使えば問題ないだろう」そんな軽い気持ちでダイソーの液体肥料を使った結果、ナス苗の7割がダメになった。今でもあの鉢を並べていたベランダの光景を思い出すと、胸の奥が重くなる。節約したつもりが、苗代も時間も一気に失った。それでも当時は「たまたま調子が悪かっただけだ」と自分に言い聞かせていた。結果を直視したくなかったのだと思う。
あれは初夏、梅雨に入る直前の蒸し暑い時期だった。日中は25度を超え、夜も生暖かい風が吹いていた。購入したばかりのナス苗に、説明通りに希釈した液肥を与えた。ジョウロで土に染み込ませた瞬間、わずかに酸っぱいような、化学的な匂いが鼻に残った。数日後、葉の色が一気にくすみ、茎元がぐにゃっと柔らかくなり始めた。
「え、なんで?」と毎朝鉢をのぞき込むたびに不安が膨らんだ。触ると土は湿ったままで、腐ったような匂いがした。水のやりすぎか、肥料が強すぎたのか、原因が分からず焦るばかりだった。「安物だからダメだったのか?」と疑いながらも、はっきり否定もできず、後悔だけが残った。
慌てて施肥を止め、乾かし気味に管理したが、すでに遅かった。回復した苗はほんの一部で、大半は根が黒くなり、そのまま枯れていった。結局、鉢を片付けるときの虚しさだけが残った。
振り返ると、液肥の成分や使うタイミングを深く考えず、「薄めれば安全」という思い込みがあった。高温多湿の時期に、根が弱い苗へ一気に与えたことも影響したのだと思う。当時はそこまで想像が及ばなかった。
今なら、まず苗の様子を見て、何も足さずに育てる時間を作ったはずだ。安さだけで選ばず、「今この苗に必要か?」と一度立ち止まる。それだけで結果は違ったかもしれない。あの失敗は、今でも自分への戒めだ。
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