ゼラニウムを真夏に植え替えようとして止めた体験談|東京で35度の日に花壇から鉢上げは危険と悟った
2026-02-15
花が終わりかけたゼラニウムを、花壇から鉢に移したくなったのは8月末だった。土も締まってきたし、場所も変えたかった。「今ならまだ間に合うかな」と思ったが、昼間は35度近い気温。シャベルを持ちながら、手が止まった。
東京の自宅庭は午後まで直射日光が当たる。掘り上げて根をいじれば、間違いなくダメージを与える。それでも「早くやらないと弱るかも」という焦りがあった。花壇では葉が少し赤くなり、元気が落ちているように見えたからだ。汗が目に入り、土の匂いがむっと立ち上る中で、私は迷い続けた。
過去に、暑い日に植え替えて株を枯らしたことがある。根が落ち着く前に高温にさらされ、数日でぐったりした。そのときの光景がよみがえった。「また同じことをするのか」と自分に問いかけた。
結局、その日は何もしなかった。夜になっても気温は下がらず、ベランダの温度計は28度を示していた。掘り上げなくてよかった、と後から思った。9月半ば、日中30度を下回る日が増えてから改めて作業し、今度は日陰で根を乾かさないよう注意しながら鉢上げした。結果は上々で、株は大きく崩れなかった。
あのときの焦りは、見た目の不安から来ていたのだと思う。葉が傷んでいる=すぐ植え替え、という短絡的な判断をしそうになった。暑さの中での作業は、株にも人にも負担が大きい。涼しさを待つという選択が、こんなにも大事だと身をもって知った。
今は、真夏の植え替えはよほどの緊急事態でない限り避けている。「もう少し我慢」と言い聞かせる余裕ができたのは、あのときスコップを置いた経験があったからだ。
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