ゼラニウムが猛暑の夜温で全滅しかけた体験談|35度超えが続いた2023年夏、切り戻しも日陰管理も効かなかった
今年の夏ほど、ゼラニウムを見てため息をついたことはなかった。冬は外に置きっぱなしでも平気で越すのに、真夏の連日35度超えにはまるで歯が立たない。朝、ベランダに出るたびに葉がぐったりしていて、「また一鉢やられたかもしれない」と胸がざわついた。あんなに丈夫だと思っていたのに、夜になっても気温が下がらない日が続くと、株がどんどん弱っていくのが分かった。
2023年7月下旬、東京のマンション南向きベランダ。日中は照り返しで40度近くまで上がっていたと思う。セオリー通りに梅雨明け前に切り戻し、風通しのいい明るい日陰に移動し、鉢の下にもスノコを敷いた。それでも夜温が28度前後から下がらない日が何日も続き、株元の茎がスカスカになっていった。葉は白っぽくなり、上部から枯れ込み、根元の新芽だけがかろうじて生きている状態だった。
「こんなはずじゃない」と何度も呟いた。10年以上育ててきて、自分なりにコツを掴んだつもりだったのに、今年は5株、いや最終的には9株中7株がダメになった。水をやりすぎたのか、足りなかったのか、毎晩スマホで天気予報を見ながら悩んだ。湿っているのに水をあげるのは怖い。でもカラカラに乾いているのを見ると不安になる。あげない勇気が持てなかった。
途中から寒冷紗を張る範囲を広げ、ほぼ毎日朝に様子を見て、土が乾いていればたっぷり水を与えた。鉢のロザリアとトゥンバオは、ほぼ毎日水やり作戦でなんとか生き延びたが、花壇植えは瀕死状態。夜に少しでも涼しくなった9月初旬、やっと根元から小さな新芽が動き出した時は、思わず「まだ生きてる」と声が出た。でも完全に復活しなかった株も多い。
振り返ると、私は「ゼラニウムは夏は水を控えめに」という言葉に縛られすぎていたのかもしれない。過去の成功体験に引きずられ、夜温が高いという条件の違いを軽く見ていた。去年大丈夫だったから今年も大丈夫だろう、とどこかで思っていたのだ。
今は、夏は冬よりも怖いと感じている。寒さ対策よりも、夜温対策と遮光の見直しを真剣に考えるようになった。丈夫だと思い込まず、その年の暑さに合わせてやり方を変えるべきだった。ゼラニウムは強い。でも、この猛暑では無敵ではない。それを思い知らされた夏だった。
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