バラに蟹殻肥料を干して使ったら失敗した話|東京の冬の風で乾くと思い込んだ勘違い
2026-01-15
冬の東京、1月上旬の夕方だった。正月に食べたカニの殻を捨てるのがもったいなくて、バラに使えると聞いたことを思い出し、ベランダで干すことにした。ネットに入れて、風通しのいい場所に吊るした。風は強めで、空気も乾燥していたから、数日もすればカラカラになるだろうと軽く考えていた。実際には、日中は乾くものの、夜の冷え込みで湿り気が戻り、思ったほど進まなかった。匂いも出始めて、近所や家族の視線が気になり、何度も様子を見に外へ出る羽目になった。
干し始めて二日目くらいから、不安が強くなった。これ、本当に大丈夫なのか。生乾きのまま使ったら逆効果なんじゃないか。風が強い日は飛ばされそうになり、寒さで指先がかじかみながらネットを押さえた。バラのためのはずが、生活のストレスが増えていく感覚だった。早く乾かしたいのに、寒波で気温は低く、思惑通りには進まない。焦りと後悔がじわじわ積もった。
今思えば、乾燥すれば使えるという思い込みが一番の原因だった。当時は、塩分抜きや粉砕の手間、処理の必要性まで深く考えていなかった。冬の乾燥=すぐ乾く、という短絡的な判断だった。ネットに入れて干すだけでOKだと信じていた自分が、少し恥ずかしい。
後から振り返ると、家庭で簡単に処理できるものではなかったと感じる。時間や匂い、管理の手間を考えると、市販資材と比べて本当に見合うのか、一度立ち止まるべきだった。無理に再利用しようとせず、環境や季節に合った方法を選ぶ視点が欠けていた。
バラのためにやったことが、自分を追い込んでいた。良かれと思って動いたのに、結果的に疲弊していた。こういうの、園芸あるあるだなと今は思う。
バラの記事をまとめて見る
タグ