ブルーベリーに秋肥を与えてしまい、冬前に花が咲いたときの不安と後悔
11月に入っても昼間はまだ暖かく、鉢植えのブルーベリーを見ていると葉も元気で、何となく何かしてあげた方がいい気がしていた。植え替えも剪定もまだだし、せめて土の表面を整えようと思って、ブルーベリー用の土をマルチング代わりに足した。肥料をやったつもりはなかったし、季節外れに何か起きるとは想像していなかった。ところが数日後、枝先に見慣れない小さな膨らみを見つけた。よく見ると花芽で、さらに驚いたことに実際に花が開き始めていた。
一瞬きれいだと思ったものの、すぐに嫌な予感がした。紅葉しかけた葉と、場違いに咲く白い花の組み合わせが不自然で、見れば見るほど不安になった。今咲いたら春はどうなるのか、来年の収穫は減るのではないか、そもそもこの株は大丈夫なのか。何もしていないつもりだったのに、自分の手で季節感を狂わせてしまったような気がして、後悔の気持ちがじわじわと湧いてきた。触ると枝はまだ冷たく、朝晩の空気は確実に冬なのに、株だけが春を勘違いしているようだった。
あとから振り返ると、この時期のブルーベリーは休眠に向かっている最中で、葉を落とし、根を休ませる段階だった。ブルーベリー用土に含まれている元肥や、暖かい日中の気温が刺激になり、株が春と錯覚した可能性が高い。当時は「肥料はやっていない」という意識だけで安心していたが、実際には環境全体が合図になっていたのだと思う。知識としては休眠期という言葉を知っていても、具体的に何が刺激になるかまでは考えが及んでいなかった。
今思えば、秋以降は余計なことをせず、剪定と最低限の管理だけに留めるべきだった。マルチングも春先に回せばよかったし、土を足すなら成長期を意識するべきだった。花を見つけたときに慌てて調べ回った時間と、取り返しがつかないかもしれないという焦りは、今でもよく覚えている。
ブルーベリーは強い植物だと思っていたけれど、強いからこそ微妙な刺激にも反応する。何もしない勇気も管理の一部だったのだと、今は静かに思っている。
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