ブルーベリーのシュートが秋になっても止まらない…切るべきか迷い続けた失敗談
今年の秋、10月に入って朝晩は肌寒くなり、鉢のブルーベリーも半分ほど紅葉してきた頃だった。地植えではなく屋外のコンクリート上に置いた鉢で育てていて、用土はピートモス主体。例年なら葉が色づき、枝の成長も止まる時期なのに、株元から出たシュートだけがやたらと元気で、緑色のまま伸び続けていた。花芽も見えず、触ると柔らかく、明らかに浮いている感じがして、剪定ばさみを手にしたまま何度も鉢の前で立ち尽くした。
そのときの気持ちは不安と焦りが入り混じっていた。このまま放置すると養分を吸われて実付きが悪くなるのではないか、今切ったら来年の結果枝を自分で潰してしまうのではないか。ネットで調べても「休眠期に切る」「今は触らない」と意見が割れていて、正解が見えなかった。朝の冷たい空気の中で枝を触るたび、間違った判断をしている気がして胸がざわついた。
後から振り返ると、そもそも今年は肥料をやり過ぎていた可能性が高かった。春に元気がない気がして追肥し、夏にも効いていない気がして追加した。その結果、全体は紅葉に向かっているのに、一部だけ成長スイッチが切れない状態になっていた。当時は「ブルーベリーは肥料控えめ」という基本を分かっているつもりで、実際には気持ちが先走っていた。
本当はすぐ切るか放置するかの二択ではなく、なぜ今も伸びているのかを考えるべきだった。寒暖差、日当たり、鉢の乾き具合。剪定より前に環境を見直せば、もっと落ち着いて判断できたはずだ。枝を見て迷っている時間そのものが、自分の経験不足を映していたように思う。
結局その年は手を出さず、春まで待った。正しかったのかは今でも分からない。ただ、焦って切らなかったことだけは自分の中で納得している。園芸って、答えがすぐ出ない不安と一緒に過ごす時間なんだなと、そのシュートを見ながら何度も思った。
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