園芸の失敗談データベース
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五葉松『瑞祥』の挿し木を雪国で室内管理したのに発根せず枯れた失敗例

2026-01-18

新潟の山間部で、雪が積もり始めた11月に、五葉松の瑞祥の挿し木に挑戦した。知人から分けてもらった穂木を、赤玉土の小粒と軽石を混ぜた用土に挿し、発泡スチロールの箱に入れて保温しながら管理した。外はすでに氷点下近く、雪も吹き込む環境だったので、今回は室内の窓際で育ててみることにした。昼間は日が差し、夜は暖房の余熱が残る程度の場所だ。それでも、数週間経ってもカルスすら巻かない。枝の先に触れると、乾いた感じで、少しずつ力が抜けていくのがわかった。年明けには、すべての穂木が茶色く変色し、完全に枯れてしまった。

あの時は、本当に悔しかった。高価な品種の穂木を手に入れたのに、一本も発根させられなかった。外の寒さに当てた方がよかったのか、それとも室内の温度が中途半端だったのか、答えがわからず、もやもやした気持ちだけが残った。特に雪国では、管理環境が限られる。箱の中の湿った空気や、土の冷たい感触を思い出すと、あの失敗が頭をよぎる。

後で経験者に聞いたところ、瑞祥の挿し木は適期であっても成功率がかなり低いらしい。150本挿して数本しか残らなかった、という話もあった。つまり、時期も場所も関係なく、とにかく難しい作業だったのだ。自分は数本だけで挑戦してしまったから、余計に全滅しやすかった。発根までしても、その後力尽きて枯れることも多い。初心者が安易に手を出すべきではなかったと反省している。

それからは、無理に増やそうとせず、苗木販売で購入する方が確実だと考えるようになった。雪国での室内管理は安心感はあるが、植物にとって最適とは限らない。自然のリズムに合わせた方がいいことも多い。五葉松の繊細さと、増殖の難しさを、身をもって学んだ出来事だった。

結局、あの冬の挿し木は全部失敗に終わった。でも、失敗を重ねたことで、瑞祥という品種の価値や扱いの難しさを知ることができた。今は焦らず、できる範囲で楽しむようにしている。



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