ラナンキュラス球根を冷蔵庫で吸水させたら青カビだらけになった失敗体験
9月下旬、まだ日中は25℃近くあった頃だった。ホームセンターで買ったラナンキュラスのミックス球根を、今年こそは上手く芽出ししたいと思い、キッチンペーパーで包んで冷蔵庫の野菜室に入れた。最初は軽く湿らせただけのつもりだったのに、数日後に取り出したら、ペーパーがべっとり濡れていて、球根の表面には青カビがふわっと広がっていた。あの独特のカビ臭さ、冷たい野菜室の中でそれを見た瞬間、頭が真っ白になった。やらかした、と思った。触るとブヨっと柔らかいものもあって、これは完全に腐ったのではないかと不安で手が震えた。
あの時は、本当にショックだった。去年は掘り上げた球根をそのまま植えて半分以上溶かしてしまったから、今年は慎重にやろうと決めていたのに、まさか冷蔵庫でカビさせるとは思っていなかった。たかが球根なのに、なんでこんなに落ち込むのか自分でも不思議なくらいだった。せっかく楽しみにしていた秋の作業なのに、全部無駄にしてしまった気がして、ため息ばかり出た。ああ、また同じことを繰り返している…そんな自己嫌悪だった。
今振り返ると、原因ははっきりしている。ペーパーを湿らせ過ぎていたし、タッパーなどに入れず、そのまま野菜室に置いていた。野菜室は乾燥するのに、勝手に湿度が保たれると思い込んでいた。さらに、球根に付いていた土を落とさずに入れたのも良くなかったのだと思う。寒冷地だから大丈夫だろうと油断していたのもあった。あの時の自分は、焦りと期待で冷静さを失っていたのだと思う。
その後、カビをできる限り拭き取り、軽く乾かしてからポリポットに植えた。完全にダメだと思った球根からも、しばらくして小さな芽が出てきた。全部ではないが、意外と生きていた。最初からびちゃびちゃにせず、軽く湿らせたペーパーで包み、密閉容器に入れて管理すべきだった。吸水は本当に難しい。もう少し涼しくなるのを待てばよかった、というのが正直な気持ちだ。
それでも、芽が出てきた時は、ああまだ希望はあるんだと少し救われた。完璧にやろうとして、逆に失敗することってあるんだなと思った。来年はもっと落ち着いて、焦らずに始めたい。結局、園芸は気持ちの余裕が大事なんだな、と独り言のように感じている。
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