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柑橘の剪定時期が分からず混乱した話|冬に切っていいのか迷い続けた結果

2026-01-21

常緑樹の剪定は春、とよく聞く一方で、柑橘は冬でも大丈夫という話も目にする。そんな情報の食い違いに悩んだのが、去年の二月だった。庭のミカンとスダチの枝が混み合い、風通しが悪そうに見えていたが、今切っていいのか自信がなかった。冷たい風の中、剪定ばさみを握りながら、ただ木の周りをぐるぐる回っていた。

切りたい気持ちと、切るのが怖い気持ちが交互に来た。もし今切って枯れたらどうしよう、春まで待って病気が出たらどうしよう。過去に一度、勢いで切りすぎて弱らせた経験があったから、なおさら慎重になっていた。枝を触るとひんやりして、木がまだ眠っているようにも感じられた。

当時は『時期』だけに意識が向いていて、『どの程度切るか』という視点が抜け落ちていた。後から知ったが、がっつり切るのと、軽く整えるのでは話が違う。真夏を避ければ、軽い剪定なら冬でも大きな問題は起きにくいケースもある。だがその時は、そんな整理が頭の中でできていなかった。

結局、怖くなってほとんど切らずに終わった。その後、春先に新芽が出るタイミングで改めて剪定したが、冬に少し整えておけば楽だっただろうな、と感じた。切らなかったことで枝が混み、作業が余計に大変になったのも事実だ。

あの時の迷いは、知識不足というより経験不足だった気がする。園芸書の言葉と、目の前の木の状態、その間で揺れ続けた時間だった。今でも剪定前は少し立ち止まるが、あの冬ほど手が止まることはなくなった。



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